社号

〒640-0361
和歌山市伊太祈曽558

年間祭事

  • 卯杖祭(うづえのまつり) 1月15日
  • 卯杖祭は魔除け・厄除けの卯杖の儀、その年の農作物の作柄を占う粥占い、一年間の無病息災を願う小豆粥の3つの要素が合わさったお祭りです。

    14日夜。大鼎で小豆粥を炊き、その中に節を取った竹筒を沈めて、残った粥の量で今年の農作物の豊凶を占う 粥占神事 が行われます。
    山東地区などで植えられている稲苗17品種の作柄を占い、次いで14種類の農作物の作柄を占います。
    真冬の寒空の下、1時間以上に亘る神事ですが、非常に幻想的でもあります。

    15日早朝に、昨晩本殿にお供えした竹筒を割り、今年の占いの結果を見ます。竹筒は一旦本殿にお供えされたのち、参拝者が見られるように割拝殿に置かれます。

    午前10時に本殿祭が行われ、魔除けの 卯杖 を用いた邪気祓いの儀式が行われます。
    卯杖の儀というのは、平安時代の儀式書にも出てくる行事で、古くは宮中でも行われたようです。

    祭典が終了すると、昨晩の粥占神事で炊かれた 小豆粥 が参拝者に振る舞われます。昔から小正月に小豆粥を食べると健康でいられるという民間信仰があり、これになぞらえたものだと思われますが、長寿粥として人気があります。

     

  • 裸詣り 成人の日
  • 戦前までは紀の川筋に住む人たちの成人儀礼だったと伝えられる裸詣り。
    明け方の寒空の下、和歌山線の布施屋駅から矢田峠を越えて神社まで、下帯1つの姿で走って参拝したと伝えられます。
    戦争で廃れてしまったこの行事は、昭和50年代のジョギングブームに1度復活し、ジョギングパンツに腰に注連縄を巻いた姿で参拝する形態となりましたがこれもやがて廃れてしまいました。

    現在は神社の鎮座する山東地区を活性化させようと活動する 山東まちづくり会 が 紀州・山東裸詣り として復活させ、成人の日に四季の郷公園から神社までの裸詣りを行っています。
    参加者は四季の郷公園で上半身裸になり、腰に注連縄を巻いてお祓いを受けて出発。神社に到着すると拝殿横の杉の木に、腰に巻いた注連縄を付けて1年間の無病息災を祈願します。